シロアリの被害に遭っている場合、信頼できる駆除業者に依頼することが大切ですが、詐欺被害に遭うリスクもあります。
インターネットでシロアリ業者を検索すると、「詐欺」や「悪徳」「悪評」といったキーワードが多く見つかるため、不安になる方も多いでしょう。
しかし、シロアリ被害は放置すると大きな問題になるため、適切な業者を選び、しっかりと対処する必要があります。
このページでは、シロアリ業者に依頼する際によくあるトラブルについて、以下のポイントを詳しくご紹介します。
- 悪質・悪徳な会社の特徴
- 実際に起こり得る被害の内容
- 被害に遭わないための対策方法
適切な情報を元に、安心してシロアリ駆除を依頼できるようにしましょう。
悪質なシロアリ業者ってどんな会社?
悪質なシロアリ業者とはどのような会社でしょうか?シロアリの調査、予防、駆除を依頼する際には、残念ながら一部の悪徳業者も存在します。ここでは、悪質な業者の特徴についてご紹介します。
簡単に言うと、悪質な会社とは「過剰に高額な料金を請求する」会社です。
シロアリ被害は頻繁に起こるものではないため、友人やご近所、親戚などで被害に遭った話を聞かない限り、どれくらいの費用がかかるのかを想像するのは難しいでしょう。また、「どのような施行が必要なのか」を調べても、専門用語が多く理解しにくいことが多いです。
そのため、シロアリ業者から「必要な作業」として提案されると、そのまま依頼してしまうことが少なくありません。こうした状況を悪用し、高額な料金を請求する業者が存在するのです。
次に、実際にどのような被害があるのかについて詳しく見ていきましょう。
【シロアリ駆除の詐欺】どんな被害があるの?
シロアリ駆除業者に関する具体的な被害事例をご紹介します。
無料調査のはずが高額請求!
「調査は無料です!」という営業マンの言葉を信じて依頼したところ、実際の調査後に「シロアリ被害が確認され、駆除と予防が必要」と言われました。ここまではよくあることですが、問題はその後です。
例えば、施行料金が坪単価1万円と言われ、10坪だから10万円くらいだろうと思っていたのに、請求書を見たら数十万円の高額請求がされることがあります。このようなケースでは、シロアリ駆除業者の説明が曖昧であったり、わかりにくかったりするため、予想外の高額請求がされることがあるのです。
駆除自体は10万円であっても、それ以外の工事費用などが別途かかるという説明が不十分なため、注意が必要です。
必要以上の工事をされる!
もうひとつの被害事例として、必要以上の工事をされることがあります。専門知識がないために、「この作業もしないと後々さらに被害が拡大しますよ!」と言われると、不安になって依頼してしまうことが多いです。しかし、後日、建設を依頼した業者に相談したところ、「そんな作業は必要なかった」と判明することもあります。
このような被害に遭わないために、気を付けるべきポイントを以下で詳しくご紹介します。
シロアリ駆除で騙されないための5つの注意点
悪質なシロアリ業者に騙されないためには、以下の点に注意が必要です。
1. 安すぎるチラシには注意!
シロアリ駆除を依頼する際、チラシに安い値段が設定されている業者には注意が必要です。
例えば、以下の2つの会社を比較してみましょう。
- A社: 「1500円/平米」
- B社: 「1800円/平米」
チラシの料金では明らかにA社が安いですが、最終的な請求はA社の方が高くなることがあります。これは、見積もり以上の追加料金が発生するかどうかによって変わってくるためです。
A社は追加料金が発生する一方、B社は追加料金が発生しないため、このような結果になるのです。
シロアリ駆除を依頼する際には、表面上の料金だけでなく、最終的な総額がどのくらいになるのかをしっかりと確認することが重要です。
2. 飛び込み営業マンに注意!
シロアリ駆除業者には、飛び込み営業を行う業者も多く存在します。もちろん、飛び込み営業でも優良な業者はありますが、現在はインターネットが普及しているため、飛び込み営業を行っている業者は利益率が高い場合があります。
「利益率が高い」ということは、依頼者側が支払う料金が高くなる可能性があるということです。一方、インターネットで宣伝している業者は、人件費がかからない分、コストが安い傾向にあります。
飛び込み営業の業者が来た場合は、どんなに良い内容でも「何かを売りに来ている」ということを忘れずに慎重に対応しましょう。
3. 業者へ依頼の際は相見積もりを!
シロアリ業者に依頼する際には、必ず相見積もりを取ることをおすすめします。
【相見積もりとは?】
相見積もりとは、複数のシロアリ業者から見積もりをもらい、金額の相場を自分で調べることです。
相見積もりを行うことで、悪質な業者を見分けることができます。また、他社に負けないように対抗するため、値引き交渉にも使えるかもしれません。
「早く施工しないと危ないですよ!」と急かしてくる業者は、相見積もりを取られないようにしている可能性が高いです。このような業者は悪質な場合が多いので注意が必要です。
優良なシロアリ業者のホームページには、「弊社と他社と相見積もりをお願いします」と明記されていることが多いです。これは、相見積もりが非常に重要であることを示しています。
様々な意味で相見積もりは大切ですので、必ず行うようにしましょう。
4. 会社概要(実績など)もチェック!
シロアリ業者に依頼する際は、その会社の概要を確認することが重要です。概要欄がわかりにくい業者には注意が必要です。
依頼する前に、その会社がどのような会社なのかをしっかり調べましょう。実績が全くない会社、ホームページがない会社、あるいは会社の存在自体が怪しい会社も存在する可能性があります。
施工実績が明確に示されている会社を選ぶことで、安心して依頼することができます。信頼できる業者を見極めるために、会社の実績やホームページをしっかりとチェックするようにしましょう。
5. 施工後の5年保証のある会社を選ぶ!
シロアリ駆除業者を選ぶ際は、施工後のサポートが充実している会社を選びましょう。最近では、施工後に5年間の保証を提供する業者も増えています。このような保証がしっかりと説明されている会社は、信頼性が高く安心です。
業者には「シロアリ損害賠償保証」という保証があり、内容は業者によって異なります。相見積もりの金額が同じ場合は、この保証内容が充実している業者を選ぶと良いでしょう。
施工後のサポートや保証がしっかりしている業者を選ぶことで、長期的な安心を得ることができます。
被害にあった時の対処法
シロアリ業者に駆除や予防を依頼した際、「これってもしかして詐欺かな?」と感じたり、怪しいと感じた場合の対処方法について説明します。
「クーリングオフ制度」を利用する
シロアリ業者の飛び込み営業にも適用できる「クーリングオフ制度」を利用しましょう。これは、他の訪問販売にも適用できる制度です。
営業マンの押しに負けて契約してしまった場合、一定期間内に申請すれば、こちらから契約を解除することができるサービスです。シロアリ駆除の場合、契約書を取り交わした日から起算して8日間が適用期間です。
ただし、期間が過ぎてしまったり、契約書がない場合はクーリングオフが適用できないことがあります。そのため、しっかりと契約書を作成する業者を選ぶことが重要です。
怪しいと感じた時には、まずはクーリングオフの適用期間内かどうかを確認し、必要に応じて契約解除の手続きを進めましょう。
公益社団法人日本しろあり対策協会に相談!
もし、クーリングオフ期間内に申請できなかった場合や、契約書を作成してもらえなかったためにクーリングオフが適用できない場合、さらには業者が電話に出ない場合などの対処方法について説明します。
悪徳業者の中には、クーリングオフなどの対策を徹底している場合もあります。このような場合には、「公益社団法人日本しろあり対策協会」に相談することができます。
クーリングオフが適用できないケースでも、明らかに高額な請求などの場合には、契約を解除できる可能性があります。怪しいと感じた時には、日本しろあり対策協会の支部に連絡することをおすすめします。
協会はあなたの状況に応じて、適切なアドバイスや支援を提供してくれるでしょう。
まとめ
今回は悪質なシロアリ業者について、その対策方法をまとめました。シロアリ駆除のような専門知識が必要な分野では、詐欺が多いことが分かりました。
被害に遭わないためには、最低限の知識を持つことが重要です。「面倒くさい」「わからない」と調べることを疎かにすると、被害に遭いやすくなります。しっかりと対策をして、安心してシロアリ駆除を依頼できるようにしましょう。